強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~

八雲さんと暮らし始めて二週間。
 
最初こそどうなることかと心配していた彼との生活も、蓋を開けてみれば特に問題もなく穏やかな日々を過ごせている。
 
急に決まった同棲に、初日から抱きしめられたりキスマークを付けられたり、ドキドキさせられることの連続。

このままだと「寝るのも一緒に」なんて言われるんじゃないかと心配していたけれど、家具類などが全部揃った部屋をひとつ与えてもらえ、今のところ特に身体的にも精神的にも被害は出ていない。身の安全は、バッチリ保証されている。

会社でも特に変わったこともなく、今まで以上に張り切って日々新しい企画を考えている。

「小林、梅岡。今すぐ企画会議を始めるぞ! 前回のプレゼンの資料を持って、第二会議室まで来い!」

「えぇ!? 部長、今からですか?」
 
千登世先輩が不服そうな声を出す。


< 132 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop