強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
少し焦点が定まらない瞳で、八雲さんを熱く見つめる。そんな私の顔を見て苦笑した八雲さんは、自分のグラスをテーブルに置くと立ち上がり、私の脇の下に両手を差し入れて身体をグッと持ち上げた。

「え、えっ、きゃあっ!」
 
途端に目線が高くなって、八雲さんの首にしがみつく。クッと鼻で笑った八雲さんはゆっくりと歩きだし、隣のベッドルームへと私を運ぶ。キングサイズのベッドに寝かされると、八雲さんが私の上に跨った。

「目、覚めた?」
 
そう聞いて身をかがめた八雲さんが、私の着ているシャツのボタンに指をかかる。妖艶な笑みをたたえながら、それを器用にひとつずつ外しいく。

「あんなトロンとした顔をして俺を煽ったのは、芳奈、おまえだからな?」
 
いつの間にかボタンは全部外され、下着が顕になっている。八雲さんが私の背中に手を回し入れ、ブラジャーのホックに手をかけた。


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