強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
「そんなこと、一言も言ってないじゃないですか。別に、どっちでもいいです」
「ふ~ん、つれないね。さっきも言ったけど、そこは可愛く『芳奈、八雲さんのメガネ姿見たいなぁ』って言ってほしいかな」
「いや、無理です」
「即答。ははっ、芳奈は真面目だなぁ。まあそこが芳奈のいいところでもあるんだけど……」
車に到着し、八雲さんは話しながら私を助手席へと導く。乗り込んだ私に身体を寄せると、そこにしゃがみ込んだ。
「明日は今みたいな言動は控えるように。俺たちは恋人同士、結婚を前提に付き合ってるわけだから、そこは甘くいかなきゃね」
「それはもう肝に銘じて、頑張ります」
「肝に銘じて……か。わかった、明日は俺が頑張るよ」
八雲さんはそう言って私の頭を抱き寄せると、こめかみに軽く唇を当てた。チュッと音が聞こえて、顔中がこそばゆくなる。わけのわからない胸の鼓動に、息も絶え絶えだ。
本格的に、明日が不安になってきたよ──。
「ふ~ん、つれないね。さっきも言ったけど、そこは可愛く『芳奈、八雲さんのメガネ姿見たいなぁ』って言ってほしいかな」
「いや、無理です」
「即答。ははっ、芳奈は真面目だなぁ。まあそこが芳奈のいいところでもあるんだけど……」
車に到着し、八雲さんは話しながら私を助手席へと導く。乗り込んだ私に身体を寄せると、そこにしゃがみ込んだ。
「明日は今みたいな言動は控えるように。俺たちは恋人同士、結婚を前提に付き合ってるわけだから、そこは甘くいかなきゃね」
「それはもう肝に銘じて、頑張ります」
「肝に銘じて……か。わかった、明日は俺が頑張るよ」
八雲さんはそう言って私の頭を抱き寄せると、こめかみに軽く唇を当てた。チュッと音が聞こえて、顔中がこそばゆくなる。わけのわからない胸の鼓動に、息も絶え絶えだ。
本格的に、明日が不安になってきたよ──。