強引な副社長の婚前指南~偽りの極甘同居が始まります~
でも隣に座る八雲さんの表情は何故か晴れ晴れとしていて、子供みたいな笑顔だと苦笑を漏らす。
「芳奈はそうやって笑ってるほうがいい。あ、そうだ。芳奈に渡すものが……」
ジャケットの胸ポケットに手を差し込み、中から長細いケースを取り出す。八雲さんがそれを開けると、そこには……。
「……これって、さっき見てたネックレス?」
え? なんで? あのときは買わずすぐに店を出たというのに、どうしてここにあるの?
よく見れば鎖の部分はプラチナだし、キラリと輝く石もイミテーションじゃなく本物のダイヤのようで。手の取ったときは緊張していて値段は見てないが、それが高価なものだとひと目でわかる。
「八雲さん。こんな高いもの、いただくわけには……っ」
唇に指を押し当てられて、八雲さんを呆然と見つめる。
「ごちゃごちゃ言わない。恋人なんだから、プレゼントのひとつやふたつ贈ってるのが普通だろ。つけてやるから後ろ向いて」
「え?……は、はい」
「芳奈はそうやって笑ってるほうがいい。あ、そうだ。芳奈に渡すものが……」
ジャケットの胸ポケットに手を差し込み、中から長細いケースを取り出す。八雲さんがそれを開けると、そこには……。
「……これって、さっき見てたネックレス?」
え? なんで? あのときは買わずすぐに店を出たというのに、どうしてここにあるの?
よく見れば鎖の部分はプラチナだし、キラリと輝く石もイミテーションじゃなく本物のダイヤのようで。手の取ったときは緊張していて値段は見てないが、それが高価なものだとひと目でわかる。
「八雲さん。こんな高いもの、いただくわけには……っ」
唇に指を押し当てられて、八雲さんを呆然と見つめる。
「ごちゃごちゃ言わない。恋人なんだから、プレゼントのひとつやふたつ贈ってるのが普通だろ。つけてやるから後ろ向いて」
「え?……は、はい」