どんなきみもだいすき

 ――――……

 ――…


 『そっか。やっと話せたか』

 『うん』

 『それで、みいちゃんは?』

 『……俺のベッドで寝てる、電話かける前は俺の膝で寝てたけど』

 『は!? ちょ…お前、なにしてんだよ! まさか……』

 寛貴は、驚いていて受話器の向こうで

 いってえーっ!!脚打ったじゃねえか!

 …と、叫んでいた。


 (寛貴、絶対…勘違いしてるな)


 俺がそう思っていると――…


 『お前何してんだよ!それだけは俺、良いなんて一言も言ってねえぞ』

 『……違うから』

 『何が違うんだよ。いくらみいちゃんが可愛いからって、い…妹に手出したんだろ…?』

 寛貴は少し声のトーンを下げながら言った。
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