どんなきみもだいすき
お母さんとお父さんが、仲良く話しているところをぼんやりと見ていた。
『何…またぼーっとしてんの』
『あ…またしてた…?』
『あぁ』
『ごめんね、お兄ちゃん』
『別に謝らなくていい』
みいは、175cmの奏多を見上げた。
『奏多は、みいちゃんのこと心配なのよね』
『そうだろうな。奏多は小さい時からずっとみいのこと面倒を見てくれたからな…』
と…、優しく微笑むお母さんとお父さん。
『さあっ、いきましょ♪』
お母さんが笑顔で言うと、みんな歩きだした。