どんなきみもだいすき


 それに嫉妬する女子もいた。

 そこから軽い虐めに合っていた。

 それでも…こいつは毎日、学校に通い続けた。

 俺は、みいと毎日一緒に登下校していた。

 幼稚園の時も、年少、年中、年長と上がるにつれて

 みいは休まずに毎日通って賞状も沢山もらっていた。


 こいつは…俺といる時ずっと笑顔だった。

 俺の手をぎゅうって繋いでくる、小さな手…

 友達思いなところ、優しいところ

 困った人がいると...迷わずにそっと手を差し延べて

 いつも助けていた。

 その相手が、虐めてくる奴でも…

 こいつは相手を選ばなかった。


 そんなみいに周りの奴らも虐めていた奴らも見て…助けられて

 虐めがなくなった。

 そいつらはみいに謝りに来た。

 それから平和な時間が流れていった。

 …だんだん、笑顔を取り戻していった。
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