どんなきみもだいすき


 救急車の中で、俺はずっとみいの手を握りしめていた。

 俺は、親に軽い喘息持ちだってことしか聞かされてなかった。

 (なのに…どうしてみいは倒れたの?)

 その疑問が、ずっと頭から離れなくて

 病院に着くまでみいの手をずっと握りしめていた。



 運ばれていく、みいの姿をずっと見ていた。



 暫くして母さんが病院に駆け付けた。

 いつもかわいい母さん…俺の回りの友達や

 近所の人達から、かわいいって言われてる母さんが

 この時、すごく青ざめた顔をしていた。
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