どんなきみもだいすき
話している内容は、勿論みいのことだった。
耳を澄ませて先生達の会話を聞こうとした。
(なんだ…悪い話しはしてないんだ)
と、安心した束の間…
『けど、はっきりいって迷惑よね』
(…迷惑?)
『ちょっと…迷惑って、高野先生その言い方はよくないです』
次に俺の担任が、みいの担任にそう言った。
『あらやだ、川口先生は迷惑じゃなかったの? 急に倒れたのよ、あの子』
『わたしは迷惑とかそういう事は思いません…。みいちゃんの体が弱いことは、奏多くんと三者面談をした時に聞いています』
『迷惑じゃない。授業は止まるし救急車は来るし、あたしまで病院に連れてかれるわ、ただでさえ教師は給料安いのに、割に合わないわよ。勤務外だわ』
『そんなっ! どうして、そういう考え方しかできないんですか?生徒が倒れたんですよ? 高野先生酷いです…!』
この時、初めて…俺の担任が怒鳴っているのを聞いた。