どんなきみもだいすき
『高野先生、川口先生。今日はご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした』
母さんは、落ち着いたいつもの口調で頭を下げた。
『そんな…頭をあげてください。迷惑だなんて思っていません。みいちゃんは…大丈夫ですか?』
『ありがとうございます。奏多の担任の先生が川口先生で本当に良かった』
『……え……そんな…』
川口先生は、嬉しかったのか頬が少し赤くなっていた。
『みいは今、薬を投与して眠っています。今回は命には別状がないそうです』
『今回は命に別状がない…?』
川口先生がそう口にしたとき
高野先生がおどおどとし始めてた。