どんなきみもだいすき

 『母親なら誰もが思います。どうか…健康な赤ちゃんが産まれてきますように、元気な赤ちゃんが産まれてきますようにって』

 悲しげな…顔をする母さん。

 『…でも、みいは違いました』



 『…お母さん、みいは違うってなに……?』

 俺は、咄嗟に言葉が出てしまった。



 『奏多…こっちにおいで。あなたも』

 優しく…切ない顔をする母さん。



 俺は…母さんの側に行って、父さんは俺の横にきた。

 そして、俺の手を優しく握ってくれた。

 父さんは…俺の肩に優しく手を添えてくれた。
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