どんなきみもだいすき

 『今から詳しく話すね。奏多…聞いてくれるかな?』

 母さんは、切なそうに微笑みながらいった。

 俺は、母さんの目を見て頷いた。


 そして…母さんは父さんと目を合わせたあと

 立ち上がって先生達の目を見た。


 『…お話しします。みいのこと』

 『ただ…今から話すことは、先生方の胸だけに閉まっておいてください。他の先生方や保護者の方にもお話ししない事を、約束してください』

 『はい。約束します』

 『わかりました…』


 川口先生と、高野先生がそう言うのを確認したあと

 母さんは口を開いた。
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