どんなきみもだいすき
もうひとつの心、揺れ動く心
『こんな声とか他の女なら…何も思わないのに、こいつとなるとそうはいかなくなるんだよな……』
『俺がもし、こいつに他の女ならこんな思いしないのにって言ったらさ…』
『…みいも冗談で受け取らないかな』
『………』
みいは、奏多が言っていた言葉を思い出す。
『……起きた?』
奏多は、みいが目を開けたのを見てそう呟いた。