どんなきみもだいすき


 『……っ!』

 いきなり、そう言われて恥ずかしくなるみい。

 すると…奏多がゆっくりと近づいてきて

 ギシッ―…っと、ベッドが弾む音がした。


 『……おにいちゃん…?』

 『……』

 みいの頬に…そっと、奏多の手が触れる。

 『……っ』

 『………』

 お互い目が合ったまま、お決まりの沈黙の時間(とき)が流れる。


 『…無防備』

 『へ……?』

 突然、話しかけられて変な声が出た。

 奏多は、みいを見つめて真剣な顔になる。
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