どんなきみもだいすき


 『…他の男の部屋に上がってもこんなことすんなよ』

 『こ、こんなことって…?』

 奏多は小さく息を吸い込んだ。


 『男の部屋で...無防備に寝ることだよ』

 『あ……うん。大丈夫だよっ』

 『何が、大丈夫なわけ?』

 みいの頬に触れてる奏多の手が、スッ―…と顎に移動する。


 『……っ、そ…それはわたしは彼氏とかいないから…だから…』

 奏多の仕種にドキドキと…心臓が高鳴る。

 『だから?』

 『っ……部屋に上がることにならないもん…』

 みいは奏多を見つめてそう言った。

 すると奏多は…はぁーっと、ため息をついた――…
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