どんなきみもだいすき
奏多が歩き出し、横に並んだ時…奏多が、みいの頭をポンポンッ―…と、撫でた。
すると…みいは、ピタッと止まった。
『何?』
『お兄ちゃん…ぽんぽんやめて…』
奏多は、ふっ…と笑った。
『ぽんぽんやめて…って言い方…可愛いすぎんだろ』
『声大きいよ…やめて…』
みいは恥ずかしくなって、下に俯いてしまった。
『あんた、頭撫でられるの慣れてないもんな…ぽんぽんやめて(笑)』
『っ…わかってるのにするなんて…お兄ちゃんのばか』
『はいはい、ほら行くよ』
奏多は、笑顔でみいに言った。