どんなきみもだいすき




 苦い思いもたくさんあった。

 発作がでるたびに、自分の弱さに腹が立つことも

 みんなと一緒に走って遊びたい、楽しみたい…そんな時も

 わたしは、それができなかった。

 身体が許してくれなかった。



 無理をすると、体調を崩して

 家族に心配をかけてしまう…

 お母さんやお父さんやお兄ちゃんが

 わたしのために泣いて…

 苦しそうな、辛い顔をする…。



 そんな…家族の悲しむ顔を、大切な人が悲しむ顔を

 見るのがいつも辛かった。

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