どんなきみもだいすき
溢れる思い、募る思い
『ただいま…』
我が家に着いた――…
えみと、今週の土日のどちらかで
新学期だから色々と化粧品や文具類を買う約束をした。
『それにしてもえみちゃん…本当に綺麗な子だったな』
『ええ♪ほんとに。でも、みいちゃんは可愛いわ』
『…あんたら親馬鹿か』
鋭く突っ込むお兄ちゃん。
『お兄ちゃん、ばかばか言いすぎ』
ボソッと聞こえるか聞こえないかわからないぐらいのトーンで囁いた。
お兄ちゃんをそっと見ても…みいが囁いた言葉は
聞こえてないみたいで安心していた。