どんなきみもだいすき





 だから…特別に、何かをほしいって思ったことなんて…今までなかった。



 ただ…家族が笑顔でいてくれればいい、

 生きていられるだけでいい、ずっと…そう思ってきた。



 自分の生れつきの身体の状態、物心がつく頃になるにつれて

 段々と…自然に心から笑うことができなくなっていた。



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