【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡


「……は、葉月くんは平気でも、私は平気じゃない……っ。さっきだって間接的にでも、ああいうことだって、慣れてないし免疫もないし、だから照れるもん……」



あの時も、葉月くんは見透かしたみたいに笑ってたけど。



「私は、葉月くんみたいに余裕とかないんだからね……」


「俺だって余裕ないから」


「う、嘘だ……っ。アイス食べた時だって全然……」


「じゃあ、キスしてみる?」


「え……?」


「試してみたらわかるんじゃない?」



その単語にさらに体温は上昇する。

きっと、これは葉月くんの策略だ……。



「どうせ、またそうやってからかってるんでしょ……私は、いつだって本気だし真剣に言ってるのにっ」


「じゃあ俺も、本気出していい?」


「ほ、本気……?」



なにそれ、今までは抑えてたってこと!?


これ以上、葉月くんが本気なんて出してきたらその威力は計り知れないんじゃ……。

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