【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
「そんなに可愛いと、こっちも止まってあげらんないってこと」
イタズラっぽく囁いた葉月くんに、数秒私の思考は停止した。
「だっ、ダメダメダメ……」
語彙力までもが低下して、必死にそれを連呼する以外の対処法が見つからない。
なんで?と、僅かな隙間を埋めるように、距離を詰める葉月くん。
シーツが擦れる音にさえピクリと反応してしまう。
「そんな冗談に引っかからないよ……っ」
葉月くんがからかい上手なことも、冗談ばかり言ってくることも、もうよくわかってるつもり!
「なにいってんの?俺言ったよね?本気って」
「っ、」
私、まさか自分で自分を追い込んだ……?
「目、閉じて?」
「葉月くんどうせからか……」
「口も閉じてくれる?」
「へ?ちょ、葉月くん……っ」