【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
そのせいで「ついに認めたか」、「あれだけ否定してたのに!?」と、付き合っている噂に信憑性が増してしまったのだ。
クラスの女子からは幾度となく質問攻めにあってしまうくらい。
とうの葉月くんはというと、全くもっていつも通りである……。
き……キス、したくせに。
まさか覚えてないとか?
「クラスの女子がみんな刑事に見えるよ……いくら否認しても、自白を強要されるんだもん」
「あははっ。ていうか……緊急事態とはいえ泊まりなんて、わたしよりも経験豊富すぎよ!まさか、なんかあったとかないわよね!?」
ギクッ!!
何を期待しているのか、興奮気味の咲希ちゃんの鼻息は凄まじい。
「なにもないよ……!?」
キスしたなんて、恥ずかしくて言えるわけない。
この件については、事後報告をさせてもらおう……。