【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
*『裏』葉月くんは危険です
そして次の日から葉月くんの秘密を探ることになった。
隣の席の葉月くんはまだ登校してきていない。
「あのね咲希ちゃん。私、昨日の夜ずっと考えてたんだけど」
馬面のホームルームが始まる前、動画配信者にコメントを読んでもらえなかった!!と激怒と悲しみに暮れる咲希ちゃんに、私は決意を口にすることにした。
「おっ?葉月の観察するのは止めようって、ようやく考え直した?」
「うん」
「でしょ?これからは琴莉も、イケメンを観察して目と乾いた心に潤いを与えよう?」
勇ましくバナナオレをぐびぐび飲み干す咲希ちゃん。
「うん!これからは、もっとじっくりガッツリ観察してみることにしたの!」
「ブーーーッ!!!」
バナナオレを口から豪快に吹き出した。
「大丈夫!?」
「……誰のせいよ、誰のっ」