【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
靴を履き替えて外にあるゴミ倉庫へと向かう。
もうすっかり秋へと変化したせいか、ブレザーを着ていても少し肌寒い。
「葉月くんありがとう!私が及川くんに頼まれたのに」
「ふたりでやった方が早いでしょ?」
葉月くんのおかげで往復せずに済んだ。
「あ!そうだ葉月くん!」
「なに?また当たらない推理?」
「……」
確かにまだ一度も当たってないんだけど……。
そもそも探偵じゃないって何度言わせるのか。
「……違うよっ。部屋着のことなんだけど。今度洗って返そうと思って、葉月くんの家出る時に持ってきてて……」
朝は葉月くんが寝ぼけてたから覚えてない可能性があると思い、念の為伝えることにした。