【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡


「っ、」


私と咲希ちゃんのすぐ後ろに葉月くんが歩いてる。


もしかして、今の会話、聞こえてた……?



「ね!琴莉!今からでも遅くないからさ!クラスの子も言ってたわよ!?羽澤さんは、あんな根暗オーラで葬式会場にいても違和感のない葉月のどこがいーんだっ!って」


「ちょっと!さ、さ、咲希ちゃ……」


「わたしも、裏があるとか実はイケメンだとか思えないし、ありえないんだからさ!」



あなたの大好きなイケメンはすぐ後ろにいますよ!?



「ま、待って咲希ちゃん!!」


「推理も探偵ごっこももうおしまいにしよ!?みんなに勘違いされて、冷やかされてばっかりじゃ恋も始まらないよ!?」


「き、聞こえるって……!!」



マシンガントークをぶっぱなす咲希ちゃんに、私は後ろを見て!と必死に目配せする。

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