【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡


* * *


「ずいぶん大胆じゃない?」



着いた先は資料室。

葉月くんの隠れ家だった場所で、私はペタンと床に座り込んだ。


ホント、自分でも大胆なことをしてしまったって自覚はある……。



「羽澤?」



目の前で腰をおろした葉月くんが顔を覗き込んでくる。



「ダメ……っ」



こんな顔見られたら、今度こそ言い訳がつかない……。



「何がダメなわけ?」



容赦なく私の顔を覗き込む葉月くんの声はどこか楽しそう。



「……っ、」



恐る恐る顔を上げれば、素顔の葉月くんがいて……。

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