【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡


ゆっくり唇が離れて、私がやっと息を吸い込んだのに。



「もっと」


「……っ、」



再びすぐに唇を奪われて、また酸素が足りなくなる。


どうしたらいいのかわからなくて。


行き場のない私の手に、葉月くんは自分の手を絡ませた。



「可愛い」


「もう、ダメ……」



いっぱいいっぱいの私を見て笑みを零す葉月くんに、ドキドキが止まらなくなる。



「全然足んないよ?」


「なっ……」


「俺、欲張りだから」



ちゃんと教えたでしょ?と、今にも倒れそうな私の頬っぺにキスをしながらクスクス笑った。


本当に、葉月くんの素顔は甘くてズルい。

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