【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡


───文化祭を終えて二週間。

琴莉が俺を見つけて、世界が360度変わった。


クラスの奴らと挨拶もするし雑談もする。



「お、おっす葉月……!お前もバスケやろうぜ!それで、そろそろスリーポイントのコツ……教えてくんねーかな!?」



って言っても琴莉のことイジメたお前のことは今も好きじゃないんだけどね。



「今度にして」


「おうっ!今度な……って、もう二週間も待ってんだぞ俺!」


「だから?」


「…………は、はい。すんません」



で、俺の世界を変えた張本人はどこなわけ?


探偵ごっこはとっくに終わったはずなのに、どうやら本人はそれだけじゃ満足してくれないらしい。



「琴莉知らない?」


「きゃっ……葉月くんだぁ!」


「えー、葉月くんってば、まぁた羽澤さんのこと探してるの?」

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