【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡

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こんな子供騙しを発揮してでも琴莉と一緒にいたいって思わせるお前は、やっぱりなかなかのテロリストだよね。



｢葉月くん……さっき言ってた噂は、いつから流れてたの？｣


｢少し前からだよ。文化祭のあと｣



琴莉に逃げられた昼休みに｢それを見たら二度とこの世に戻れないんだぞ！？わかったな、葉月！｣と、聞いてもないのに白熱した及川が教えてくれた。



｢怖い？｣


｢ううん！全然だよ！そんな噂を信じて怖がってたら、ホラー得意だなんて今後言えないもんね｣


｢うん、じゃあこの手はなに？｣


｢……うぅ、｣



本人いわく全然怖がってないらしいけど、学校を出てからここまでずっと、琴莉は俺の手を握ってる。


離すもんかってくらい強く。