【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
「私だって……葉月くんと、もっと……したいって思うけど、でもまだ高校生だし……」
「それ、煽ってるだけだって気づいたら?」
「えっ……?」
「だからその顔……」
俺の方が余裕なくなる。
「……んんっ、」
今日一日、全然足んなかったからちょっと強引なキスになったけど、これくらい許してほしい。
大きく酸素を取り込もうとする琴莉はどれだけ俺に可愛いって思わせるつもりなの?
息が途切れるくらいキスを落として、琴莉の手を絡めとると、握り返してくるから理性だって揺らぐ。
「なんでこっち見ないの?」
唇を解放すると琴莉はすぐにぷいっと目を伏せた。
「キスのあとって……どうしたらいいかわからないというか……」
「俺のことだけ見てればいいよ」
「……っ、」
軽く触れるだけのキスを落とすと、反射的にか琴莉は強く口を閉じる。