【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡
保健室でのことを言ってるんだってすぐにわかって、かぁっと顔が熱くなる。
「こ……心にも思ってないくせにっ」
残念なんて微塵も思ってないでしょ、絶対!
悔しいけれど反論出来ず、授業が始まるから教科書を取り出そうと机に手を突っ込んだ。
「……ん?」
取り出した教科書と一緒にノートの切れ端みたいな物がくっついてきた。
『 羽澤へ。
大事な話があるから、放課後、北校舎裏に来てほしい 』
な、なにこれ……?
その手紙らしき物には送り主は書かれていない。
私に大事な話が……?
咄嗟に教室内を見回したけれど、心当たりのあるクラスメイトは見当もつかない。
万が一だけど、そういう系のことなら送り先を間違ってる……。
「へぇ。ラブレター?」