偽りのキス

綾ちゃんから返信がきた


〔おそくなってもいいよ
待ってる〕



7時を過ぎてた




「ごめん、用事あった?」

時計を見たオレに乙が言った




「うん…
そろそろ帰ろうかな
ごめん…」




「んーん…私こそ、ごめんね」




今日は乙が
笑顔で終われればいいな



乙の無邪気な笑顔を見て
そう願った







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