偽りのキス

乙と目が合った



「なんか、乙…
今日、いつもと違う…」



オレ、ドキドキする…

乙なのに…




「そぉかな…?」


乙は恥ずかしそうに
オレから目をそらした




「服、かわいい…」



服から出てる腕と脚が
いつもより露出が高くて…



「ホントに?嬉しい…」


触れたくなった




唇がキラキラしてた


「メイクしてる?」


「…うん…」





ーーー


「蒼汰…」

乙の声がかわいく聞こえた




ーーー


乙…


でも、やっぱり…

オレの脳裏には
綾ちゃんがいた…



綾ちゃん…好きだよ…


乙の身体に触れてしまった



「好き…」


綾ちゃんが言ってくれてるみたいに聞こえた



ーーー


「オレも、好きだよ…」



ーーーーー







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