One but another One*
6時頃に放送するテレビニュース。
その合間の
「現代の日本」的ニュアンスで取り上げられているコーナーを
学校から帰ってきてお菓子を頬張りながら良く見ていた。
そういうドキュメントは嫌いなほうではなかった。
学生の私には日本の現状、特に「リストラが~」とか「株価が~」なんて
自分の生活になんら影響しないと思っていたし
今となっても、あまり影響はなかったんだなぁと思いながら
何事もないように此処でパソコンを前にしている。
でも、
このニュースの合間で稀に取り上げられる
「家に帰らない現代の少女たち!!」
みたいな、
いかにも親の不安を煽るような
あまりセンスのない
字体がヤケに力強いタイトルのコーナーは
アホらしくて好きだった。
家に帰らない現代の少女。
大抵モザイクがかかっていたり、
首から下のみ撮影された女の子が、
語尾を延ばしながらインタビューに答えるのを見ていた。
年齢は16歳とか18歳とか成人していない子。
塾に行って成績優秀者で名前が冊子に載ったり
生徒会役員をしていたり、
一般的にマジメな子をしていた私は
そういう「ワルイコ」にちょっと憧れていたのも確かで…。
でも、優等生をやめてワルイコに転身する勇気はなかった。
それはただ、今の安全なシェルターから飛び出して
息をするのも難しい危険の中に身を投じるのが
不安でならなかったから。
現状維持ほど安心できる道はない。
その合間の
「現代の日本」的ニュアンスで取り上げられているコーナーを
学校から帰ってきてお菓子を頬張りながら良く見ていた。
そういうドキュメントは嫌いなほうではなかった。
学生の私には日本の現状、特に「リストラが~」とか「株価が~」なんて
自分の生活になんら影響しないと思っていたし
今となっても、あまり影響はなかったんだなぁと思いながら
何事もないように此処でパソコンを前にしている。
でも、
このニュースの合間で稀に取り上げられる
「家に帰らない現代の少女たち!!」
みたいな、
いかにも親の不安を煽るような
あまりセンスのない
字体がヤケに力強いタイトルのコーナーは
アホらしくて好きだった。
家に帰らない現代の少女。
大抵モザイクがかかっていたり、
首から下のみ撮影された女の子が、
語尾を延ばしながらインタビューに答えるのを見ていた。
年齢は16歳とか18歳とか成人していない子。
塾に行って成績優秀者で名前が冊子に載ったり
生徒会役員をしていたり、
一般的にマジメな子をしていた私は
そういう「ワルイコ」にちょっと憧れていたのも確かで…。
でも、優等生をやめてワルイコに転身する勇気はなかった。
それはただ、今の安全なシェルターから飛び出して
息をするのも難しい危険の中に身を投じるのが
不安でならなかったから。
現状維持ほど安心できる道はない。