俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
「姉妹でじゃれてただけで嫉妬するなんて、どれだけ嫉妬深いのよ。綾花、こんな独占欲の強い男と結婚したらきっと大変よ。やめておけば?」

 そんな皮肉を言う姉に、私は「貴士さんが大好きだから、大丈夫」と答える。
 すると、貴士さんはよくできましたというように、私の頭をなでてくれた。

「渚沙に結婚を反対されても、綾花は絶対に手放さないからな」

 貴士さんは私の腕の中に閉じ込めながらそう宣言する。

「本当に、腹が立つくらいラブラブね。見てるだけで虫歯になりそう」

 私たちとは対照的に、姉は思いきり顔をしかめた。








 姉のために玄関のすぐ隣にある客室に布団を敷いた。
 寝る準備を終え、「おやすみなさい」と姉に声をかける。

「おやふみ~」

 すっかり酔っぱらった姉から呂律の回らない返事が返ってきた。
 私はくすくすと笑いながら襖を閉める。

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