俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 すると視界がくるりと反転した。いつのまにか私は布団の上に押し倒されていた。

「貴士さん……?」
「今日は一緒に寝ようか」

 こちらを見下ろす貴士さんにそう言われ、ぶわっと頬が熱くなった。

「一緒に寝るって……っ」
「明日からしばらく会えないから、少しくらいご褒美をもらってもいいだろ」

 そう言いながら貴士さんの手が私のパジャマの中に忍び込んできた。
 ふにふにと私の胸をもむ。
 次第に指の動きがいやらしくなってきて、「ん……っ」と甘い声がもれた。

「あ、あの、これは貴士さんにとってご褒美なんですか?」

 これじゃあ、私が気持ちよくなっているだけのような気がする。
 涙目で見上げると、貴士さんは形のいい唇のはしを引き上げて笑った。

「ご褒美だよ。俺の手で気持ちよくなっている綾花を見るのは楽しい」
「なんだか貴士さん、意地悪です」

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