俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
 私だけこうやって乱されて、貴士さんは冷静なままなんて、観察されているようで恥ずかしい。

「少しくらいの意地悪はゆるしてくれ」

 色っぽいため息をつかれ体温が上がる。その間も私のパジャマの中で動き続ける貴士さんの手。

「あ……、ダメ……」

 私が貴士さんの手を止めようとすると、逆に左手で両手を捕まえられ自由を奪われた。

「安心しろ。最後まではしない。だけど、二年前のプロポーズを忘れられてショックだったから、もう忘れられないようにしっかり体に教え込んでおく」

 意地悪に動く指に反応して、「んん……」と甘い声がもれる。
 私が必死に声をこらえていると、とにやりと笑った貴士さんに唇をふさがれた。









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