俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
甘く幸せな新しい日々
甘く幸せな新しい日々
翌朝、貴士さんの腕の中で目を覚ました私は、貴士さんが起きる前に慌てて部屋を出た。
そして洗面所で顔を洗い身支度を整える。
居間に向かうとちょうど貴士さんも起きてきた。
「おはよう綾花」
「お、おはようございます」
昨日の布団の中でのやりとりを思い出すと、貴士さんと顔を合わせるのが恥ずかしい。
視線を落としたまま挨拶を返すと、頭上でくすりと笑い声がした。
「どうした? 顔が赤いけど熱でもあるのか?」
私の顔が赤いのは、熱ではなく貴士さんのせいだってわかっているくせに。
頬をふくらませると、貴士さんは私を抱き寄せ、額にキスを落とした。
「一週間で仕事を片付けて帰ってくる。そのあとゆっくり抱くからな」
そう宣言され、心臓が破裂しそうになる。
もう本当に勘弁して、と心の中で苦情を言った。