俺様社長と<期間限定>婚前同居~極上御曹司から溺愛を頂戴しました~
彼に抱かれるためのレッスン
彼に抱かれるためのレッスン
午後になると書道教室の生徒たちがやってきて、家の中はにぎやかになる。
自室で仕事をする貴士さんの邪魔にならないかなと心配していたけれど、『居候は俺だから、気にしなくていい』と言ってくれた。
今日は小学生の高学年が多いクラス。
けれど、いつもよりそわそわと落ち着かない雰囲気に、私はどうしたんだろうと首をかしげる。
とくに女の子の生徒たちが、ちらちらと廊下の方を気にしているようだ。
集中するように声をかけつつ、その日の教室を終える。そして帰り支度をする女の子たちに近づいた。
「今日はなんだか落ち着かない様子でしたけど、どうかしましたか?」
声をかけると、女の子たちは『待ってました』というように目を輝かせる。
「ね、綾花先生。東京からイケメンの婚約者が来たって本当ですか?」
彼女たちに詰め寄られ、後ずさる。