好き、ではない。
なんてベタな展開…
しかも居酒屋のトイレの前って。
人来たらどないすねん…(冷静)
いやいやいや待って
顔近づけてますか!?
キスは私にとって特別だから無理だよ!?
とは言えず。
お互いの唇が重なった。
あー、意外と行ける〜ゥ
一瞬だった。
触れただけのキス。
だけど唇は熱い。
そして何より暑い!
「このまま抜け出す?」
抱きついてくる健人くん。
「それは…アリだなぁ…」
これは確実ホテルだな〜
「やったー。とりあえず戻ろか」
健人くんは瑠美と篤史くんの前に立つと
「俺らは先駆けしまーす!」
「まじかよ!健人、ずるすぎやろ」
「麻美、今日はモテるやん〜〜」
「いや、そーゆーわけじゃ…!」
「ってことでとりあえず店でてお開きしましょ〜〜」
お店の皆さんごめんなさい。
私以外の3人がか〜なり酔っててうるさくなります。
「あほんだらァ!まだ11時かよ、朝まであと7時間ありまっせー!夜明かすでー!」
いやまじかよ、瑠美。
口悪い上に今にも暴れだしそうなんですけど。
しかもずっと篤史くんと、肩組んでるし。
「声控えてー!うるさい!」
「じゃあ俺の家で飲む?電車で近いけど」
篤史くんはきっと、ワンチャン狙ってるネ!?
「篤史と〜〜!?死んでも嫌だねこんな男」
「はぁ〜〜なんでやねーん!」
いやお祭りかよ、酒乱かよ。
「はぁーうるさ。めんどくさ。」
さっきよりも冷静になってる健人くん。
「さっきはごめんね、水飲んで酔い冷めたわ〜」
「いや、いいで!気にせんで。」
「あんな2人置いといてもう抜けるか!」