拝啓、先生あの日の約束は有効ですか?


遂に…校長室に呼ばれた。


「片瀬先生と藤田さんは…付き合ってるのかい?」

校長がそう聞いたので私は正直に話そうと思った。

だけど千秋は、そうはさせなかった。


「…僕が、僕が彼女を誘っただけです。告白も家にも。全部、僕の責任です。」

その日は、事実確認をされ帰ることになった。私は1日の自宅謹慎…そして、先生はもう退職していなくなっていた。


不思議なことに、私の推薦は取り消しにはならなかった。


自宅謹慎が明けた日のこと…
突然、電話がかかって来た。


『彩愛…しばらく会えない。』

『…え?どうしてっ!なんで学校辞めたの⁈』

『ごめん…でも、必ず迎えに行く。だから、信じて待ってて…』



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