夏色剣士



朝から中介をした後、制服に着替えて、食介をする。その後は、口腔ケアをして、食堂を掃除。

「やっと休憩か……」

私は置いておいた荷物を持って、1階にある休憩室に向かった。

「お先にいただいてます」

「お疲れ様です」

休憩室に入ると、もう3階に配属されている職員さんがご飯を食べていた。

「南さんは、午後から何するの?」

谷川さんに話しかけられて、私は「外介だよ。谷川さんは?」と答えながら、席に座る。

「私、遅番」

「あ、そうだったんだ……てっきり、日勤かと……谷川さんが、遅番ってあんま聞かないし……」

「確かに、日勤ばっかだからな……いつもより30分ぐらいは、ゆっくりで良いのに、家では日勤のように動いてた」

谷川さんは、そう言って笑った。それから、私は弁当を取り出して広げる。珍しく、真夏が作ってくれた弁当。

形は崩れてるけど、味がしっかりしていればいいや、と思って卵焼きを口へ運ぶ。

「甘っ!!」

思わず声が出てしまって、私は恥ずかしくなる。

え、何?砂糖の分量、絶対に間違ってる……何か食べる度にジャリジャリと音がするんだけど、どんだけ砂糖が入ってんの!?
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