からふる。~第27話~
クリスマスまであと4日。


私が1人キッチンの片付けをしていると、しゅうくんが私の頭に手を乗せて優しく撫でて来た。



「さーやちゃん、お疲れ様。今日は25日のデートプランについてオレから提案があるんだ」



で、で、で、デートプラン...。


デートなんていつぶり?


しゅうくんと2人きりなんて恥ずかしいし、緊張する。


心臓もつかな...。


誤作動起こして失神しないといいけど。



「25日はまずさーやちゃんにプレゼントを買いたいと思う。いつものショッピングモールとは違う海沿いのところに行きたいんだけどいいかな?」



こくりこくりと頷く。


私、今、顔真っ赤になってないかな?


気になって洗い物に集中出来ない。


冬だっていうのに背中に汗が流れる。



「その後は近くの遊園地で観覧車に乗ったり、イルミネーション見たりして夕飯はオレのおすすめのお店あるからそこで食べて...って感じでいい?それともさーやちゃん行きたいところある?」


「ううん。しゅうくんのプランがいい」


「分かった。じゃあ当日は10時にここを出て向かおう。いやぁ、遂にさーやちゃんと2人きりか...。楽しみだなぁ」


「私もすごく楽しみだよ」


「ありがとう。...って、さーやちゃん袖口濡れちゃうよ」



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