Last note〜バタフライ編
青山「…"Last note"って、アイコンタクトをとった時、相手の過去が視えることがあるんです。」
中富「他の特性同士とは、少し違うらしいな。」
青山「あの子。記憶喪失だからか、暗闇でした。でも……少年らしき人物が一瞬見えたんです。」
本田「まさか…その少年も何か関与してるのでは?」
青山「そうかも知れません。
記憶喪失なのに、たった1人だけ出てくるなんて。それと…」
青山は、この時、中富警視のある考えに気づいた。
青山「中富警視長。今回CSSにあの子を連れてきたのは、保護だけじゃない。
"Last note"同士の俺とあげはちゃんなら解決出来る。そうゆう意図もあるのでは…?」
中富「!!」
一瞬、青山の魔性の目が、光った。
中富「…隠すつもりはない。」
烏丸「……へぇ。」
本田「あ…やっぱりそうなんですね…」
中富警視長は、顔色を変えることなく、
話を続けた。
中富「長年の勘としか言えないが、
今回の事件は…何か深い闇が隠れてる気がしてな。
警察の捜査だけでは辿り着けない部分がある。情けない話だが…。
君に…見つけて欲しい。
この事件の真実を…。」
ツン…。
この時の中富警視長からは、
悔しさと切望の匂いがした。
青山「……力を尽くさせていただきます。」
中富「ありがとう……。」
堅い表情が、少し和らいだ。
烏丸「ま、いかにも"避暑地の美少女。"って肩書きが似合う子やし俺は歓迎。
矢崎さんも年食うて華枯れてきたし、新鮮な華が加わってええんちゃうか?」
青山「おまえ…本人の前で言って殴られてこい?」