Last note〜バタフライ編
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空は、オレンジが紺に覆い尽くされそうな時間帯だった…。

烏丸「さーて、青山。
作戦会議したいとこやけど…その脚やと行動制限あるで?」

青山「うん、分かってる。
元々俺も…攻撃タイプじゃないから、知力で勝負する他ないんだよ。
だからその分、烏丸に体力勝負、任す事になるかもしれない。」

烏丸「……マキさんの応援頼むのも有りやで?協力できる事があればって…電話した時言うてくれとったわ。」

青山「うーん…あまり一般人を巻き込みたくないんだけどなぁ…。」

その時、病室のドアが開いた…。

「…なら、俺が最適なんじゃない?」


烏丸「……えっ!?おまえ…っ」

青山「!……呼んでて良かったよ。
よく来てくれたね。海斗。」

青山の一人息子の、海斗だった……。

青山と良く似た雰囲気の茶髪の少年。
ただ少し違うのは、彼の瞳は右目が蒼いオッドアイだという事…。

海斗「すげーね、伊豆まで1時間で来れちゃった。あ、凛音の父ちゃん、久しぶりでっす!」

"凜音"とは、烏丸と莉香さんの娘だ。

烏丸「なんで青山ジュニアが来るんやー!?」グリグリグリ…!!

海斗「いでーっ!?///」

烏丸が海斗に、頭グリグリ攻撃をしながら突っ込む。
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