Last note〜バタフライ編
田辺さんは立ち上がった。
あの頃とはまるで違う、自分を見下ろす冷たい眼差しにクロハは動けないでいた…。

田辺「ここで、さよならだ!」

田辺さんは、拳を顔面目掛けて振りあげた!

その光景を見た烏丸はキレて、
田辺さんに立ち向かった!

烏丸「拳をーそんな風に使うんじゃねぇーー!!!!!!」

ポンッ!!

烏丸「…がはっ!?」

YATSUBI「地鳴り術…真空の音」

烏丸が倒れる寸前だった。
誰かが、森の中から全速力で駆けてくる!

あげは『クロハに手を出すなぁー!!』

ザァッ!!!!!と、茂みから飛び込んできた瞬間、田辺さんに蹴りをくらわせた!

田辺「な……っ!?…おま…えは…!?」

ひっくり返った田辺さんは、逆さまの視界からあげはを見上げる。

烏丸「あげは……の、クロハ…!!」

奴美「あの少女は…陰松さんの…?」

奴美も驚いているようだ。

烏丸「!てめぇ…俺に何しやがった…」

奴美「地鳴り術だ。地面から放たれる自然エネルギーをぶつけてやった。」

烏丸「なんやそれ…やべ、意識が…」

奴美「ふ…烏天狗も、ここで死ぬか?」

勝利を悟った奴美が、余裕の笑みを浮かべた。
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