Last note〜バタフライ編
だがその時!!

森からの殺気に気づいた奴美は、
jumpで避けた!!

奴美「これは…大樹の根だと!?」

うねうねと森の中から伸びてきた大樹の根が、倒れる烏丸の身体を覆った。

烏丸(まさか…マキさんの"Breath"か!)

烏丸の上に、人の気配が立った。

マキ「姉さんの薬草つきよ。休みなさい」

マキさんはそう言うと、"陰"の赤い目を発動させた。

奴美「ほう…これは"Breath"様のお出ましか!珍しい"陰"のタイプ…」

マキ「こんな神聖な地を荒らして、貴方達は何をしているの?」

YATSUBI「俺様たちだってここで戦いたくはなかったさ。
こいつらが邪魔してきただけ。
あんたも…鼓の餌食になりたいか!?」

ポンッ!!

奴美がマキさんに鼓を放ったが、
風がザアッと吹き抜けただけだった。

奴美「…効かない!?何故だ!?」

マキ「私達の"Breath"は、どの特性よりも自然界に繋がってる。人為的なその鼓は効かないわよ。」

凛としたマキさんの様子に、戸惑う。

奴美「くそっ!ならば、
拳で勝負だあー!!!」

マキ「……ふっ。」

奴美が大樹の根の上のマキさんに飛びかかったが…
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