Last note〜バタフライ編
だが…森の中で、もうひとつ赤い目を光らせる者がいた。

青山「"終戦だ!観念しろ田辺誠!そして奴美輝也!!"」

ドクンッ!!!

奴美「うっ!?…力が抜け…っ」
田辺「はうっ!?」カクンッ!!

あげは『青山さん…来て…くれた…』

安心したのか、あげはも倒れた。
そこを、青山は抱きとめた。


青山「遅くなって、ごめんな。」

青山は、あげはをおぶろうとしたが、
脚に激痛が走る。

青山「うっ!?………マキさん〜」

マキ「え、わたし!?」

マキさんが、あげはをクロハのそばに運び、横たわらせると、預かってた治癒の薬草をかけた。

青山「ありがとう…もう脚、ほんと痛くて。」

田辺「そうか、あんた"魔性"持ちか。
なんでも人を従わす事ができる…ふふふ。あの交換鏡があれば…君と代わって、俺が世界征服できる!!」

田辺さんが新たな野望を見せるが、
その言葉に青山はキレていた。

青山「…"魔性"はそんな風に、使っては行けない。」

田辺「今…ここで!おまえを殺せば!」

ゴゴゴゴゴ………!!

突然、地鳴りがし、木々が揺れる。

奴美「な…なんだ!?」

マキ「なにっ!?私じゃないわよ!?」

烏丸「まさか……水龍の滝の主が目覚めたんじゃ!?」

田辺「なっなにぃ!?///」

田辺さんはハッとした。

滝の川の中がゴポゴポと泡を吹き出していたのだ!
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