Last note〜バタフライ編
ザバァッッッ!!!!!

ドドドドド……!!!!

滝の泉の中から、空に向かって勢いよく、

半透明の大きな水龍が現れたのだ!!


田辺「ひぃぃぃーー!?///
ほ、ほんものぉ!?」

奴美「なんて…神々しい…!///」

田辺さんは腰を抜かし、奴美は正座して頭を低くした。

水龍《騒がしい……なんと騒がしい日だ。

こんなにも月が美しく輝く穏やかな夜だとゆうのに…。

毎年、我が祠の前で、何をしている馬鹿者どもめ!!!》

田辺「お許しください!水龍様ー!//」

奴美「俺様…俺達は…ただ!会社の繁栄を願っての事…どうか怒りを鎮める為に…お供え物を受け取りくださいませ。」

青山(こいつら…クロハを見放した!)

だが、水龍の怒りは収まらない…。

水龍《そんな子供は…要らぬ!!

人間の子を食うように見えるか!?

貴様ら人間共は……己自身の弱さを顧みず、特性に頼りきり、力で圧を与えてばかりじゃ!!》

田辺「……くっ///!」

唇を噛み耐える田辺さんと違い、弁解する奴美。

奴美「ですが!田辺製薬を30年間守り続けてきたのは…紛れもなく田辺社長の努力と…水龍様で御座います!」

すると、水龍様の言葉に、
クロハが口を割って入った。

クロハ「……違う。圧とか…っ。
そんな事……なかったのに。」

悲しそうな声に、水龍は耳を傾ける。
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