Last note〜バタフライ編
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3畳ほどの取り調べ室で、田辺さんと奴美さんのそれぞれ1人ずつ話を聞く事に。

田辺「まさかこんな収監所があったとはなぁ。特性保持者の俺でも、びっくりだ。」

青山「田辺さん、あの事件の日、貴方は本当はもっと早くから伊豆に居ましたね?」

田辺「そうだ。最初の儀式の七夕の日から居たさ。
準備をし、クロハを水槽に入れたのは、事件のあった7月31日だ。
1週間は薬品に浸ける必要があったからな。」

烏丸「…田辺さん、あんたは監禁罪にあたる。共犯の奴美さんもや。
問題は、陰松さん殺人事件の事。」

田辺「……」

田辺さんの表情が微妙に堅くなった。
僅かな変化を見逃さなかった青山は、追い詰めた。

青山「僕があの滝に2度目来た時、
打ち合わせするお2人の匂いを視ました。」

田辺「!?…それは"Last note"か?
"魔性"だけじゃない。
二性質持ちなのか!」

青山は微笑んだ。

青山「その時、貴方達は確かに言った。

"あの方"がいるから大丈夫だ、と。」

田辺「ひっっ!!?」

田辺さんは一気に顔面蒼白になった。

烏丸「黒幕は誰や?」

田辺さんは、怯えて呼吸を乱した。

田辺「すまないが…あの方の名前を言うと、"心臓発作で死ぬ事になる"と脅された。だから……言えない。」

青山「なるほど…網は張られてる訳か」

烏丸「タチ悪いのぅ…。」
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